

こんにちは、ヒロです!
私はアルゼンチン人女性と国際結婚をした日本人男性(純ジャパ)です。
今回のテーマは、「国際結婚で苦労すること」です。
都内中心地を歩けば、外国人であふれており、日本人と外国人のカップルも多くみられます。
国際結婚の件数は年間2万組であり、珍しいものではない時代になってきました。
といいつつも、婚姻件数に占める割合は約3%と、決して高いものではありません。
国際結婚に関して友人・先輩のアドバイスを聞きたくても、なかなか情報が得られないと思います。
今回の記事では、日本人同士の結婚では経験しない、国際結婚ならではの苦労について、お話したいと思います。
目次
夫婦生活での苦労
言葉の壁
国際結婚で一番問題となるのは、間違いなく言葉の壁です。
言葉の壁をなくして国際結婚は語れません!
国際結婚では、双方どちらかが必ず母国語じゃない言葉を話すことになりますので、母国語を使う相手の方が、コミュニケーションを取る上では優位に立ちます。
非母国語を話す側は、自分が伝えたいことを母国語のように伝えられないので、コミュニケーションをとる上で不利な立場となり、ストレスの原因になります。
例えば、ケンカをする場面。
英語圏の外国人彼氏と、言い争いになりました。相手はいつもより早口になり、普段使わないような俗語も交えてガンガン話してきます。
普段と違うスピードと聞きなれない言葉が多く、あなたは80%ほどしか理解ができません。
また、言い返したいのですが、ストレートな表現しかすることができず、微妙なニュアンスを伝えることができません。
このようにガチンコでトークをしなければならない場合、どう頑張っても非ネイティブ側が不利になります。
日本人同士でも微妙なニュアンスの伝わり方には個人差があるくらいですから、外国人とのコミュニケーションは簡単ではありません。
高い語学力を持つことは、国際結婚生活を円満に運ぶ上で最も必要なスキルだと思います。
語学力の差は仕方がないことです。
質でダメなら量で勝負しましょう。今はラインやSkypeなど、コミュニケーションを取るツールは無数にあります。
微妙なニュアンスが伝わらなくても、その姿勢が二人の仲を円満にする潤滑油となります。
文化の違い
文化の違いに戸惑う夫婦も多いです。
例えば、「食文化」の違い。
国によって好みの味付けは全く異なります。アメリカ人からすると日本食は味がついているのかどうかわからないという冗談?もあるほど。
相手の国の味付けが苦手だと、ちょっと大変かもしれません。
その他の文化の違いとしては、「イベントの過ごし方」があります。
例えば、クリスマス。日本ではカップルのための日になっていますが、欧米諸国ではクリスマスは家族と過ごす日です。
彼氏がクリスマスの時期になると必ず帰ってしまい、日本で「クリぼっち」になってしまうのは、国際結婚あるあるの一つです。
金銭面での苦労
とにかく帰省にお金がかかる
国際結婚をした場合は、少なくともどちらか一方が必ず異国の地で過ごすことになりますので、単なる帰省も一大事です。
感覚的な話ですが、大体1年に1回は帰省をするイメージですね。
国際結婚夫婦の場合は、お相手の国へ家族そろって出かけることがデフォルトです。日数としては2週間から1か月程度の夫婦が多いです。
アジア圏ならばまだ負担は少ないと思いますが、欧米諸国ともなれば、1回の帰省で100万近くかかることもあると思います。
私の場合は、妻の両親は日本にいるのですが、兄弟姉妹と祖父母はアルゼンチンにいるため、数年に一度帰省をしています。
2017年に結婚の報告を兼ねてアルゼンチンに行った際は、時期もあったのでしょうが航空券代で1人20万、滞在費で40万ほどかかり、100万近く費やしました。
「〇年に1度帰る」「旅費はお互いのサイフから出す」など、きちんとルール化しておくことが大事です。
人間関係での苦労
家族から反対されやすい
残念なことに、国際結婚は両親から反対されることが多いです。
その理由の多くは、外国人パートナー個人ではなく、「外国人」という存在そのものに対する免疫の無さからきています。
「なぜ彼・彼女と結婚したいのか」を丁寧に説明し、両親の理解を得るように努める必要があります。
この際に、お相手のパートナーもできるだけ顔を合わせてコミュニケーションを取ることが大切です。
相手の家族とのコミュニケーションが大変
私は日本で妻と出会い、妻の両親も日本で仕事をしています。
そのため、妻の両親は日本語をある程度理解できますし、日本文化も理解しています。
しかしながら、ほとんどの国際結婚夫婦はそうはいかないでしょう。パートナーと異なり、義両親は日本の文化を理解していないと思います。
相手の家族と交流していく中で、いらない気を使ったり、思わぬところでトラブルになることも考えられます。
私がアルゼンチンに行った時の話ですが、妻と妻両親以外はスペイン語しか話せないため、すべて妻を通じて話すことになり、結構なストレスを感じました。(ちなみに私は英語ならできます)
海外は日本よりも家族間の結びつきを重視しますから、粗相のないようにしていく努力は大事ですよ!
周囲からの偏見
残念なことに、国際結婚そのものへの偏見は結構あります。
- 欧米系男性と交際していたら、軽い女だと噂されていた
- アジア系女性と交際していたら、「金で女性を買った」と噂されていた
パートナーが外国人だという理由だけで、色眼鏡で見られたり、偏見を持って話しかけられることも少なくありません。
また、外国人そのものへの差別や偏見もあります。
欧米におけるアジア人差別だけでなく、日本国内でも「アパートの入居拒否」のような外国人差別はいくらでもあります。
外国人差別をする化石のような人種はどこの国でもいるので、無視するしかありません。毅然とした態度で接しましょう。
法律関係の苦労
行政手続き(年金・ビザ等)が煩雑
国際結婚はとにかく手続き関係が厄介です。
私も婚姻届けを受理してもらえるまで、インターネットでの情報収集や役所へ直接問い合わせ、大使館への訪問など、国際結婚ならではの手続きをいくつも体験しました。
・婚姻要件具備証明書等の準備(婚姻届提出時)
・在留資格(ビザ)に関する手続き
・相手の国での婚姻に関する手続き
在留資格(ビザ)に関する手続きは、どちらかというと外国人側の手続きなので、日本人には馴染みが薄いです。
油断していると「ビザが切れた」「結婚したらビザがもらえたと思っていた」とトラブルになりますので、きちんと調べて対応しておきましょう。
また、日本側だけでなく、相手国で婚姻に関する手続きが必要な場合もあります。そういないと自国では独身のままですからね。
日本では外国人と国際結婚をすると自動的に夫婦別姓となりますが、同姓とする場合には日本だけでなく相手国で手続きが必要になることもあります。アルゼンチンはアルゼンチン国内で手続きが必要となりますので、我々はまだ別姓のままです。
苦労を楽しむマインドが大事
国際結婚をうまくやっていくコツは、国際結婚ならではの苦労を苦労と思わず、楽しむ心を持つことです。
これが一番大切です。それさえあれば、他は必要ないくらい。
私の妻は、日本語ペラペラですが、時々日本語を間違えます。最近では間違いを笑って指摘して、「そうだ、外国人だったね!忘れてた!」と笑い飛ばしています。
アルゼンチンへの里帰りは、まだ計画中ですが、いつにするのか・どのくらい滞在するのか・どこを訪れようか、ふとした時に話し合っています。
手続き関係ですが、普通なら絶対に行くことのない、異国の大使館へ行けることをよい経験だと思って、有給をとって一緒に行っています(笑)。
せっかく外国人パートナーと一緒なのですから、自分だけしか味わえない特殊な体験を楽しみましょう。その心持が、夫婦円満の秘訣です!