グローバル化の波が激しい現代では、国際結婚をするカップルも珍しくなくなってきています。多少の変動はあれど、毎年2万組ものカップルが国際結婚をしております。(参考:厚生労働省:平成28年度婚姻に関する統計の概況)
国際結婚は何も珍しくない時代になっていますが、それでもまだ国際結婚に対して消極的な両親をお持ちの方も多いと思います。
私は日本人ですが、アルゼンチン人の妻と結婚しています。
我々の結婚は両親からの反対は一切なく、現在もとても良好な関係を築けています。逆に、妻の姉夫婦は反対に合っていたようです。
両親はどうして、国際結婚に反対するのか、どのように振る舞えば賛成してもらえるのか、実体験を元に、お話ししないと思います。
国際結婚を反対される理由と解決策
皆さん、結婚適齢期を迎えた子を持つ親の気持ちになってみましょう。
親は子の幸せを誰よりも強く望んでいます。
親が反対する根本の理由は、愛する我が子の幸せを思うからこそなのです。
自分のことを考えて、反対をしているんだということをきちんと噛み締めて、誠実に対応することが何よりも大切なことだと思います。
1:外国人のことが何もわからないから不安
あなたは、外国人の彼・彼女のことを誰よりも理解しているでしょう。
でも、ご両親は全く相手のことを知らないばかりか、外国人と話したこともない人も多いのです。
そんな状況で、いきなり『アメリカ人と結婚するから』みたいなことを言われたら、パニックになるのは当然です。
相手はどういった人なのか、全くイメージがなければ『外国人』というキーワードに対する拒絶反応が起きやすく、反対されやすくなってしまいます。
根回しをしておこう
要は、仕事と同じです。「そんな話聞いてないぞ!」とならないように、きちんと根回しをすることが大事です。交際している段階から両親に、彼・彼女の情報を入れておきましょう。
一番の手っ取り早い方法は、交際している段階から、両親に会わせることです。
我々夫婦は、交際の段階からお互いの実家へ遊びに行ったり、一緒に旅行へ出かけたりしていたため、結婚する前から家族の関係を構築していました。
これは妻の家族愛、人懐こさができる技でもあったのですが、最も効果的な方法かと思います。
2:コミュニケーションが取れないことが心配
外国人との彼・彼女がいる方は英語または日本語でのコミュニケーションかと思います。
英語の場合は、両親自身が喋れないからわからない。
日本語の場合でも、カタコトでコミュニケーションが正しく取れるかがとても不安。
至極真っ当な考えですよね。いくら顔を合わせても、何言ってるかわからなければ信頼関係を築くことはできません。
人は共感の生き物ですから、その共感を作れないことは致命的なのです。
外国人のパートナーに、日本語を話せるようになってもらう
正直に言うと、私の妻は日本在住が長いため、この点は全く問題はありませんでした。私の両親は妻が話す流暢な日本語を聞いて、『あんた(筆者のこと)よりちゃんと喋るじゃないの』と、感心したほど。
義両親も日本語がある程度わかるので、何の苦労もしませんでした。
私は幸運だったと言わざるを得ませんが、そうでない方は彼・彼女に努力してもらう他ありません。
義両親の親族の集まりに行くと、基本スペイン語になるため、会話についていくことはできません。妻が通訳の役割を果たしてくれますが、言語が壁になって信頼関係を築くことができません。
少なくとも簡単な日常会話程度は、話せるようになっておくべきです。特に日本に住む場合は、いずれにしても必要になると思います。
3:海外へ出て行ってしまわないか心配
親からすると、何歳になっても子どもは子どもです。
愛するわが子が、遠くへ行ってしまうということは、とても耐えがたいことです。
「治安がよくないのではないか」
「もう二度と会えないのではないか」
「日本に住むと言っているけど、本当だろうか」
親の不安は尽きません。自分が親ならどう思うでしょうか。
子の務めとして、親の不安を解消しなければいけません。
ルールを作ろう!
日本に住む場合は問題にはなりませんが、相手の国に住む予定の場合は大問題です。おそらく最大の障壁となりえるでしょう。
両親の心配を緩和するには、できるだけ顔を見せること、連絡をしてあげるほかにありません。
- 1年に1回は必ず帰国する
- 毎月1回、テレビ電話をする
- 週に1回、ラインを入れる
こういったルールを、初めに決めてしまいましょう。
外国人のパートナーは家族をとても大事にしますので、きちんと連絡を取っていないと逆に「電話してあげなよ」「たまには顔を見せてあげなよ」と、言ってきてくれると思いますけどね(笑)。