こんにちは、ヒロです!
最近は日本の観光産業の需要がすさまじく、2018年は3千万人を突破しました。
日本に在住している外国人も、200万人以上もいます。
観光で来ている人は仕方ないと思いますが、日本にいる外国人は「日本語が話せない」イメージが強いですよね。
私の妻はアルゼンチン人ですが日本在住歴が15年以上あり、日本語はペラペラです。会話ももちろん日本語。そんな妻とどこかに出かけて、店員さんと話す機会があるときは必ず、
と言われます。もうこれは100%言われます。通りすがりの人も我々の会話が日本語だということに驚いてチラ見してきます(笑)。
妻も私も英語はそれなりにできますが、海外で「英語ができますね!」なんて言われたことはありません(笑)。
日本では、日本語を話す外国人というのは相当珍しい存在だということです。
では、なぜ日本では外国人が日本語を話さないのでしょうか。妻曰く、4つの理由があるとのことです。
1:仕事で日本語は不要
外資系企業でのオフィスワーカーでも、工場での勤務の場合であっても、外国人労働者が日本語を使う機会はほぼありません。
なぜならば、外国人材に求めているものは「専門的なスキル」であり、日本語能力ではないからです。
また、オフィス内では英語が公用語であったり、通訳が常駐していたりしますので、本人も日本語を学ぶ必要がありません。
企業はグローバル化を進めていますので、特にオフィスワーカーの間では外国人材に日本語を習得させるより、日本人に英語を学ばせることが常識となっています。長い時間とコストをかけて、外国人材に日本語を学ばせる企業や団体は聞いたことがありません。
工場勤務の場合でも、同じ工場内では外国人労働者が多数の場合が多く、また専門技術さえ持っていれば業務上あまり人と話す必要がないので、業務を通じて日本語を学ぶことはありません。
私の妻のように「日本人と同じことができる外国人」だと、日本人と同じ採用ルートになるので、また話が変わるのですが、レアケース中のレアケースだと思います。
2:日本での生活に、日本語は不要
これが一番大きな理由だと思います。
日本で生活するうえで、日本語が必要ないのです。
一番わかりやすい例が、飲食店での食事。
日本のファミレスを想像してください。メニューに、必ず写真がついていますよね。しかもご丁寧に英語版メニューまで用意されている徹底ぶり。
海外ではそんな親切なことはありません。メニューは、文字だけが基本です。言語は当然、その国の言語のみ。英語対応しているのは、ほんの一部の観光都市くらいです。
役所の手続きだって、英語版が用意されていたり、通訳さんがいるのは日本くらいです。そもそも現地の言語がわからなくて困るのは本人が悪いのに、救ってくれる日本がイレギュラーなのです。
これは日本の悪いところで、変なところで親切だから外国人が日本語を学ぼうとしないのです。マスコミは「英語ができない日本人」と揶揄しますが、別にヨーロッパの地方都市では日本の地方都市と大して変わりません。
観光客向けの外国語整備は必要でしょう。しかし就労・就学している人にまで手を差し伸べてしまったら、言語習得のモチベーションはなくなってしまいますよね。
3:日本語は難しい
外国人から見ると、日本語はとても複雑です。
ひらがな・カタカナ・漢字の3つの異なる文字を操り、あいまいな表現が多い日本語。
一般成人はおよそ2,500の漢字を使用していると言われており、覚える文字の数が桁違いです。
西洋言語どうしではつながりがあるため、例えば英語とフランス語、イタリア語とスペイン語・ポルトガル語は親せきのような関係になっていますが、日本語はせいぜい韓国語と近いくらいです。(だから韓国人は日本語が上手ですよね)
初期のハードルの高さから、学習をはじめから諦めてしまう外国人も多いわけです。
4:日本語で話しているのに、英語で話される
そこそこ日本語が話せる外国人でも、あえて日本語を話さないこともあります。
あるレストランにて、妻はこんな体験をしたそう。
これは日本在住の外国人ならば、必ず経験があるそう(笑)。
実際、妻がペラペラの日本語を話しているのに、店員さんが私に向かってのみ話すこともよくあるんですよね。悪気はないんでしょうけど、妻にとっては失礼だと思いますね。
まとめ
日本在住の外国人が日本語を話せない(話さない)4つの理由は、下記のとおり。
- 仕事で日本語が求められることがない
- 日本での生活に、日本語がなくても困らない
- 日本語は外国人にとって習得難易度がとても高い
- せっかく覚えた日本語を使っても、なぜか(拙い)英語で返事が返ってくる